第4話:札幌駅に降りた私を待ち受けていた北海道の洗礼

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青函トンネルを通ってみたいという欲望に負け、私の悪い癖が出てしまい急行「はまなす」の切符、さらに当時の記念オレンジカードまで買ってしまう始末。

生きるための一人旅だというのに・・・

残金18万円弱まで減ってしまった私、この先大丈夫か、そんなことを考えながら列車は夜を徹して北へ走る。

列車の窓から、ぼんやりと外を眺めながら自問自答を繰り返す。

読者

タカ!
青森2日目にして次は札幌、移動早すぎない!「生きるための一人旅」資金は大丈夫なの?

タカ

いやぁ、青函トンネルの誘惑に勝てなかったんです。オレンジカードまで買ってしまった。(笑)
この無計画さが、このあとタカを震え凍らせる事態へと展開していきます。

そして朝6時。私はついに、北の大地・札幌駅のホームに降り立ちました。しかし、列車から一歩外へ出た瞬間、私は自分の「致命的なミス」に気づくことになります。

目次

致命的なミス、北の大地は甘くなかった

急行「はまなす」のドアが開き、札幌駅のホームに降り立った瞬間、体中に鳥肌が立った。

10月北海道の朝6時を、私は完全にナメていました。
大阪を飛び出した時と同じ「半袖姿」、私はあまりの寒さにガタガタと震えが止まりません。

生きるために始めた一人旅なのに、北海道でスロットを打つ前に本気で凍死してしまうんじゃないかと思う寒さでした。

軍資金が残り18万円以下まで減っているなかで、100円単位の出費すら削りたかった私ですが、背に腹は変えられません。命の危険を感じて、駅構内の喫茶店へと滑り込みました。

読者

タイトルに『致命的なミス』ってあるから、札幌で残金すべて負けたのかと思ったよ。まさか「震え凍らせる事態」ってのは・・・本当に「凍えて」るんかい(笑)。

タカ

本当に10月朝6時の札幌は寒いよ(笑)。残金が少ないのに寒すぎて喫茶店へ急いで入っちゃった。

温かいコーヒーでなんとか体を温めたものの、半袖のままでは一歩も外に出られまなせん。
結局、駅にあるお店が開くのを待って、2,000円のフード付きトレーナーを泣く泣く購入しました。

これで私の軍資金はさらに削られ、残金は17万6千円に。

札幌駅にはビックリ!!
大阪駅に負けないほどの都会の風貌をしていました。

【1991年代の札幌駅】
札幌駅は地上駅から現在の近代的な高架駅へと生まれ変わったばかりだったそうです。

新しくなったばかりの巨大な駅ビルの谷間から、冷たい北風が容赦なく吹き抜ける。
「この札幌の何処かに、私の命を繋いでくれるホールはあるのか。」
フード付きトレーナーのフードを深く被った私の、北海道サバイバルがここから始まります。

歩き続けて見つけた生きるためのホール

寒さから身を守るためのトレーナーを買うために、お店が開く10時まで駅の喫茶店で粘り、10時過ぎにようやく札幌駅を出ました。

当時はスマホなんて便利なものは存在しません。
ネットでホールの場所を調べることもできない時代、頼れるのは「自分の足」だけです。

札幌駅南口を出て真っすぐと伸びる道が大きく見える、さらにパチンコ屋まであるではないか。しかも1店舗ではなく3店舗、さらに駅前ビル地下にも2店舗、すでに目の前には5店舗のパチンコ店がひしめき合っていた。

少し歩いてさらに4店舗・・・。

タカ

札幌はパチンコ屋の聖地なのかも!
パチンコ屋探しも面白いな(笑)

読者

遊びじゃないんだよ!!
早くスロットを打つお店決めなさい。

「本当にパチンコ屋だらけだ」と驚きながら、さらに20分ほど歩くと、偶然にもあの有名なネオン看板が大きく目の前に姿を見せた。

今でも有名なあの看板、ニッカウヰスキーの看板だ。札幌の歓楽街「すすきの」にたどり着きました。そこには大きく伸びる狸小路商店街がありその中にもパチンコ屋が4店舗ありました。

そこからさらに歩くと、賑やかなアーケード商店街がいくつも現れます。どこの商店街も活気にあふれ、パチンコ店も大盛況のようです。

気づけば南口周辺を3時間ほど歩き回り、20店舗近くものパチンコ店を見つけていました。恐るべし札幌「パチ屋天国」だ。

札幌駅まで戻った私は今度は北口方面へ。

読者

あの~、タカさん・・。
まだスロット打たないの?

タカ

打つ前の下見が大事だからね!!
実は怖くて打てないなんて言えないよ・・。

南口周辺を3時間ほど歩き回り反対側の北口は雰囲気がガラリと変わっていた。

南口とは違って整備もされておらず、全体的に薄暗い感じ。
駅前開発の途中だったのか、あちこちにぽっかりと空き地が広がっていました。

その薄暗い北口の片隅に、雨や雪がしのげる簡易的なアーケードがあり、中を覗くと、昭和の名残を残した食堂や飲み屋が並んでいます。

そのアーケードの奥で、ひと際怪しい光を放ち、自己主張している店がありました。

「パチンコ屋 富士」

気がつけば、時刻は15時になっていました。
札幌駅を10時過ぎに出てすでに5時間近く歩いた計算になる。

ドアが開くたびに、外の冷たい空気の中に「軍艦マーチ」が鳴り響いていました。

1人旅初の昼食、昭和が残る北口商店街でカレーライス

残金が2万円以上減ってるのはわかっている。
しかし、5時間近く歩いたせいか強烈に腹が減り、北口商店街にある食堂の暖簾をくぐった。

読者

パチンコ屋ではなく食堂の暖簾かーい(笑)

タカ

腹が減っては戦は出来ぬ!いい言葉だ(笑)

メニューを開き、注文したのはごく普通の「カレーライス」
腹は減ってるが少しでも食事代を安く済ませるための苦肉の策だ。

しかし、運ばれてきたカレーライスを見て、私は思わず目を見張りました。

店員

はぁーい!カレーライスになりまーす。

タカ

えっ、量が多すぎないか!?


それは、普通の食堂で出される倍の量はあろうかというドカ盛りカレーライスだったのです。

驚きながら周囲を見渡すと、店内は若い学生たちで溢れかえっていました。

気になって食堂のおばちゃんに聞いてみると、ここは「北海道大学」を目指す学生が多く、南口とは対照的に北口は「予備校生の街、学生の街」との事でした。お腹を空かせた予備校生や学生たちのために、このボリュームが当たり前になっていたのだ。

学生たちの熱気と、おばちゃんの人情が詰まった大盛りカレー。
懐かしい味でお腹も心もすっかり満たされ、大満足で店を後にしました。

しかし、この予備校生の街、学生の街に集まる「学生たちの熱気」は、なにも食堂の中だけにとどまっていなかったのです・・。


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