東京ひばりが丘に偶然たどり着きクランキーコンドルを打ち過ごしていた日々、スロット仲間も6人できて最高の日々を過ごしていた。
残金も少し増え30万円を超えたころ、3日後に必ず返すという約束で10万円を貸し仲間の一人が消えた。
仲間といっても心の中から信用できる仲間ではない事を忘れていた私。その場で知り合い仲良くスロットを打っていただけ。孤独だった私が勘違いしていただけに過ぎなかった。
心に深い傷を負い、自分を見つめ直す目的も兼ねて、初めて勝利を手にした場所、札幌「北口商店街」へ6年ぶりに行くことを決め、今私は、上野発札幌行きの寝台特急「北斗星」に乗っている。
白いフェンスの向こうに見えた景色、北口商店街の最後
私が、青森で2日間負け、初勝利した場所が札幌北口にある通称【北口商店街】。
タカあれから6年かぁー。
人情カレー食べよっと(笑)



若者やお腹を空かせた学生の為に安くてボリューム満点のカレーだね(笑)
少しの喜びを胸に・・。
夜はふけ、深い眠りについた。
夜は明け、北の大地を突き進み、列車は10時50分に札幌駅のホームに入る直前ある異変に気付いた。



何だあれ・・!!
電車が高架を走り、駅のホームに入りかける際に北口側(地上)を見下ろすと、1991年にはなかった「工事用の白いフェンス」や重機が地面に並んでいるのが見えました。
札幌駅の高架ホームは、雪対策のために「コンコースやホーム全体がすっぽりと巨大な屋根(ドーム状の半カプセル構造)で覆われている」のが大きな特徴です。



おいらの思い出の場所!!
札幌北口商店街は無事かなぁー
札幌駅ホームの階段を降り1階の改札を出て、広くて太い道を北に向かって真っ直ぐ歩き北口の自動ドアから外に出て飛び込んできた風景は、駅のホームに入る直前にみた白いフェンスでした。
目の前わずか数メートルのところに、左右にどこまでも続く巨大な「白いフェンスの壁」完全に視界が遮られている。



えっ、真っ直ぐ進めない!
道路の向こう(北口商店街)へ渡るには、駅を出た歩行者はみんな、白いフェンスと駅の壁に挟まれた「細くて薄暗い仮設の通路」を、カニ歩きのように横へ横へとぞろぞろ歩くしかなかった。
その窮屈な通路をしばらく歩き、フェンスが途切れたゲート(切れ目)からようやく外の道路へ脱出すると、そこに1991年と変わらない「北口商店街」が現れたのです。



タカ!!
北口商店街あったね(笑)



よかったぁー!!
北口商店街は変わらずにあった!!
昭和の香りが色濃く残る北口商店街、その中にある食堂へ私は向かった。
もちろん頼むのは6年前食べたカレーライス!!



すいませーん!!
カレーライスお願いしまーす。



はーーい!
カレーライスお待たせ。
6年前に食べたカレーライスと同じで量は大盛り!!
「予備校生や学生の街」として知られる北口は若い彼らがお腹を空かさないように大盛りなのが当たり前。



6年前にもここにきて同じカレーライス食べたんだよ(笑)
この味が恋しくてまた来ちゃった!!



6年ぶりに来てくれたの!!
ありがとう(笑)



駅前の白いフェンスの場所何ができるの?



地下広場が完成してバス停やタクシー乗り場ができるんだよ。
古いものは消え新しい時代がくる、
この北口商店街もあと少しでなくなるんだぁ。



えっ!!
無くなっちゃうんだ・・・!?



えっ…タカの思い出の場所が消えちゃうの?
裏切られた上に思い出まで奪われちゃうなんて…大丈夫?



思い出はおいらの心の中へ。
時代の移り変わりを見てたら『過去を引きずってる場合じゃない』って思えたんだ。
北口商店街は歴史を終えようとしているが私はこれからだ!!
この時、私は偶然知ったあの言葉が頭によぎった!!
今は亡き伝説のプロ田山幸憲さんの言葉だった。
「パチプロになるのは実は簡単、自分がプロと思えばプロ」
この言葉には深い意味がある。
誰に言われるわけでもなく自分がプロと名乗ればプロ、だけど本当のプロは単に勝つことじゃない。
孤独と背中合わせで自分の足で命尽きるまで立ち続ける覚悟だ。
「生きるため選んだスロット」
この言葉を胸に何十年と生きなくてはならない!!
もう答えは出てる・・・!!
過去を引きずるな!!
今を見ろ!!
この目の前の風景、そして時代の移り変わり、それが私にすべて教えてくれているようだった。



これが、現実だな!!
おいしいカレーを食べ、北口商店街を後にして南口へと向かった。
消えゆく北口商店街とプロへの誓い
時代は確実に未来へと進んでいる。
南口は以前にもまして大都会化が進んでいた。
まず初めに目に飛び込んできたのは黄色い大きな看板【ドンキー】。



黄色い看板ドンキー
きっとみんなが思っているのと違うと思うよ(笑)



ディスカウントショップ?



ハズレ~!!
パーラードンキー駅前店
大通りも91年の時とは大きく変わり、ファッションビル(PIVOT)や大きなビルなどが立ち並び大都会と変貌していた。
まずは一番初めに目についたドンキー駅前店へ
地下1階から地上1階がパチンコ
地上2階から地上3階がスロット



各フロアーがあまり大きくなく狭いがすごい熱気!!
スロットコーナー満席出玉もすごい!



タカは人混みが嫌いだから打たないでしょ!



さすが!!
第8話にもなると、おいらの性格わかってるね(笑)
南口にあるドンキーの凄まじい熱気と人に圧倒され、おいらは静かに店を出た。
向かったのは、南口の喧騒ではなく、消えゆくあの場所・・。
6年前に初めて勝利を手にした『パチンコ富士』だった。
店内に入り、当時の記憶と目の前の風景を重ね合わせながらまずはホールを巡る。
時代は変わり、この街も店もいつかは無くなる。
青森で2日連続で負け、さらに青函トンネルを通りたいという欲望だけで流れ着いた札幌!!
偶然に出会った北口商店街。
ここで偶然見つけた「パチンコ富士」6年前この店で初勝利できたからこそ今の私がいる。
「スロットで生きていく」という決意だけは本物だと、田山プロの言葉を胸に誓いを立てる。
【プロへの誓い】
住む場所も頼る身寄りもない、時代は流れこのお店も消えてゆく、ここで、私は一つ誓いを立てる。
まだ誰も達成していないあることを成し遂げる事。
以前は軽い気持ちで全国を巡ると言っていたが今回は違う。
この消えゆく北口商店街に来たことで再び田山幸憲さんの言葉と向き合い決めたこと。
それは、全都道府県をスロットのみで巡り全国制覇を成し遂げる事。
これも、「プロとしての生き方」かな。



消えゆく北口商店街の静けさの中で、おいらは静かに覚悟と誓いを立てた。
さあ!!
『パチンコ富士』よ時代とともに消えゆく前に、私に明かりを点してくれ。






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